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2020/05/04 18:34
~自然災害から再度立ち上がる男のストーリー~
鳥羽農園さんにB.S.TIMES16号の取材でお邪魔しました。
北海道南富良野町幾寅
高倉健主演の鉄道員ぽっぽやの舞台で有名になった雪深い町。
冬は最低気温マイナス30度にもなったことがあるところ。
名産品といえば
といって明確にでるものもないが
農業などが盛んで、カルビーや湖池屋などのポテトチップス工場もある。
数年前、ポテトチップスを作るイモがないと一時
騒ぎになったことは記憶に新しいと思う。
そんな町で寡黙にミニトマトを作り続けている男がいる。
鳥羽農園の鳥羽光生さんだ。
若い頃
北海道に旅行をし魅力に触れ
移住をした人である。
農業を学び
12年前にミニトマトを作る農家として開園。
ゼロから田畑を借り少しづつ積み重ね
年間30トン近くの生産量まで成長し新たに
ミニトマトを使ったトマトジュースを作り
設備投資をかけて小さな生産工場まで作った。
その矢先
2016年8月に起こった
台風10号に見舞われる。
前述に書いたポテトチップスのイモの不足がこの台風の影響。
空知川が決壊し
南富良野町は甚大な被害を受けた。
鳥羽さんの農園は特にひどく
ビニールハウス全て、倉庫、トラクターなど全て流されて
ほぼ全ての仕事のものが流されてダメになってしまったという。
”人間全て失えばどうにでもなる。”と一念発起
全て一から一人で作り直し
再びおいしいミニトマトジュースを作れるまでに復興してきた。
未だにその時の負のものは残ってはいるのに
笑顔で話を聞かせてくれた。
鳥羽さんが作る独自の製法で作るミニトマトからできたトマトジュースは
水っぽいや塩っぽいなもの雑味がなくフルーツトマトのジュースを飲んでるように甘く感じる。
鳥羽さん曰く
「ミニトマトは実はそこまで糖度はないんですよ。
素材であるミニトマトは
味や甘みや酸味などのバランスが絶妙だからということと
何も加えず煮込みすぎず調整しながら
トマトの味だけに集中してつくっています。」
と答えてくれた。
80ccのミニトマトジュースには、トマト14個分
720ccの方には、トマト120個分が詰まっている
まさに究極のトマトジュースなのだ。
これから南富良野の特産として
花開いていくに違いない。
災害被害から戻った人間の想いは強い。
そんな想いの詰まったミニトマトジュース
飲んでみてください!
人間良い風が吹くときもあれば悪い風が吹くときもある。
向かい風にどう向かい合い
どう前に進むか
向かい風を
向かい風のままの逆風で終わるのか
向かい風をいかに追い風として変えるのか
おかれた状況下で何を思い
何をしたのか
置かれた状況下の人にしかわからない。
でも、一つ言えるのは
向かい風にするのも
追い風にするのも
自分次第。
UP to YOU!
鳥羽さん
一期一会あざっす!